青汁を飲むと便が緑色になる?

季節を問わず、いつでも簡単に飲めて、美肌やお通じ、偏った食生活の改善のために多くの人が効果を実感している青汁。
でも、気になっているのが、一般の食生活ではまずないほどの濃い緑の液体と、素材そのものの姿をすりつぶすことでかなり残したままの緑の塊・・・
まだ青汁未体験の皆さんに多い質問ですが、「青汁を飲んでみたら便が緑色になる」のでしょうか?
小さなお子さんは普段と全く違う「緑」のものが排出されただけで、その見慣れない色合いから、かなりショックを受けて、それが原因で野菜まで嫌いになってしまうことも。
そこで、青汁スターターの皆さんの素朴な疑問を調査してみました。

■普通の野菜を食べた時の便の色は?

通常、もっとも健康的な食事で、しっかりと体内で消化されているケースの健康な便では、その色は黄土色から黄緑色になります。
ですがこれは、野菜だけでなく、動物性たんぱく質や炭水化物などさまざまな栄養素をバランスよく食べているときの色。
通常、人間が、緑黄色野菜食中心で、しかも良くかんで野菜を食べ、それがしっかりと消化されているときには、普通なら便は茶色や黒系もしくは緑系の暗めの色、となります。

この色合いの差には理由があります。
ひとによっては消化の能力に差があり、野菜などが消化器系を通過していくときの、口中での噛み下し方、その際の唾液との混合状態、胃腸などがしっかりと活動しているかなどの理由によって、野菜の組織そのものの消化度合いはかなり異なってくるからです。

風邪をひいたりして、あまり消化されていないなあと感じるときに、普段食べなれたホウレンソウのおひたしなどを食べると、便からほぼそのままの形状で、鮮やかな緑色のものが出てくるときがあります。
こうしたケースでは、よく噛み下されたり切断面から近い、組織として消化された部分が黒緑色や黒色に、たまたま消化液などの力が弱く、切断面や各種の消化液から離れた部分にあったものが鮮やかにホウレンソウの形を残した緑色となって出てきます。

■青汁を飲んだ時の便の色は?

青汁を飲んでみて、便が黒や緑になったという人もいれば、全く普段通りという人まで分かれます。
もともと青汁とひとくちに言っても、その加工形態や状態、残った繊維の質、残った素材の組織形状、含まれる葉緑体の由来などはとてもバリエーションが豊かです。
たとえば、素材では、海藻やクロレラといった水溶性食物繊維が多く入った青汁は、比較的しっかり消化された通常の弁の色や黒色。
また、不溶性食物繊維を多く含んだアラごしタイプの生野菜青汁であれば、破砕された植物の組織の真ん中あたりがかなり残り、場合によっては飲んだそのままのものが便に再現されることになります。

口に含んだ後、あまり噛まずに飲み込むことが多い青汁のため、冷凍タイプや冷蔵タイプ、生タイプの一部にみられる組織が多く残っている青汁では、色素も原料の組織も消化されずにそのまま残りがちです。
逆に、細かく粉末や顆粒状に加工された青汁では、組織が細かく粉砕されており、消化されやすくなっています。
そのため、消化液とも混じりやすいといったこともあり、緑色だけを強く感じることは少ないようです。

■緑色のまま排泄される青汁は、品質に問題あり!?

粉末や液体ポーションタイプなどで緑色のまま排泄されるときは、製品にもよりますが着色された製品であるケースや、大き目のざっくりとした植物片などを多く含んだ青汁等があげられます。
緑茶葉や硬めの植物葉をある程度粉砕したもので消化に時間がかかるものが、その他の含まれる食材の関係で、単に速やかに出てきて緑に見えるケースもあるでしょう。

こうしたケースではとくに問題はありませんが、体調を崩し大腸や小腸の働きが弱くなっている際に、肝臓から分泌される胆汁が直接大量に便にそのまま排出されてしまった後、空気で酸化反応することで黄緑~緑色に変化することがあります。
授乳中の赤ちゃんからすこし弱っているときの成人まで、幅広い世代で見られます。
腸や肛門付近に、液性による刺激などを覚える方もあります。
これが軽い体調の変化なら良いのですが、溶血性貧血などで胆汁が過剰に分泌されることによる緑色であれば注意が必要です。

青汁の緑色と、この胆汁による緑色はまったく色味が異なりますが、あまり続くようであれば、こうした青汁以外、病気であることを疑って、医師に相談してみましょう。

■どうやって飲むのが効果的?

青汁に含まれている酵素や食物繊維などの効果を最大限に生かすために、空腹時に飲むよう指定されている製品も数多くあります。
ですが、もし、青汁を飲むことで、いつも飲み続けるとかならずお腹が緩くなる、すこし胃腸が疲れた感じがするといったことがあれば、消化器や体調全体が弱っていることなども考えられます。
こうしたケースでは、たとえば牛乳やコーンスープのようなものなどで軽く胃壁を守ってくれる効果があるものをおなかに軽く入れてから、青汁を飲むようにしましょう。

便秘解消と美容効果と健康効果をバランスよく叶えてくれる青汁。
「まずい」と言われる原料でも、飲み方やレシピ次第では美味しく、また単独で飲むよりも優れたバランスで、身体に負担をかけずにお通じを含めてサポートしてくれます。
一度普段の生活の中に1杯の青汁を取り入れてみませんか?