青汁で便秘解消できる?

最近では直販店のみならず、スーパー、コンビニなどでも加工方法もメーカーも、かなりの種類の中から選べるようになりました。
これまではただ、続けやすさ、飲みやすさから選んでいた青汁も、その成分の由来、生か加熱タイプか、生産地、野菜や果物の組織の大きさや破砕具合、加工方式などとにかく豊富な選べるポイントがあるのです。
青汁による便秘対策の効果が、これまでいまいちだったという方々も、豊富な品ぞろえの今が、自分のライフスタイルに、そして体質にFITした青汁を選ぶチャンス。
今回は、青汁のベテランユーザーにも読んでほしい、青汁で便秘解消するための製品選びのポイントをご紹介します。

■便秘のタイプと青汁の特性

青汁と一口にいっても、さまざまな製品があります。
便秘も人により原因がさまざまですが、病気や高齢、体力低下などによる消化液や臓器の機能不全のほか、運動不足や体質などからくる胃腸への刺激の不足、水分や食品などの規則正しい一定以上の量の摂取不足、食生活の偏りなどからくる極端な排泄物の脱水化などなど。
こうしたさまざまの原因で、それぞれアプローチの方法は異なります。

たとえば、全体の栄養不足から臓器の機能が落ちているといったときには、ビタミンやミネラル豊富な青汁が、いずれも最適。
ただし、生に近いほど消化器全体にも、また消化中のその他の臓器にも体力的な負担がかかることが多いため、できるだけ消化の良いタイプの、低分子化加工されたものや「加熱」を製造工程に含む顆粒や粉末ものなどを選ぶのが良いでしょう。

また、身体は元気で運動負荷も高め、そして食欲旺盛なのに便秘になってしまうケースでは、腹部への刺激となる動作や運動はもちろんですが、水溶性食物繊維などを多く含んだタイプの青汁や、腸内細菌ケアに役立つ酵素や乳酸菌などを含んだものがオススメです。
こうしたものも、頑固な便秘の場合には、逆に身体の負担になってしまうこともあり、あまりに便秘やげっぷが続いたり、そのほかの麻痺や皮膚トラブル、発熱なども併発したりといったことがあれば、専門家に相談しましょう。
青汁の中には、豊富なビタミンやミネラルといった栄養素や、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維などが含まれていますが、その大きさや消化にかかる負担や成分比などは製品によって大きく異なります。
よく冷えた水で粉末や顆粒タイプの青汁を溶いて、毎日朝一番の空腹時に飲むことで、胃や腸の刺激となるために便秘が解消されるといった方法が推奨されていますが、青汁の成分を最大限に体に取り込みたいと思うなら、この方法はあまり推奨できません。
多くの青汁に含まれている栄養成分は、糖質や脂質とともに摂取されることで、より吸収されやすくなります。
便秘の解消とその成分を最大限に生かしたいと考えるのであれば、冷えた牛乳や豆乳などで溶いてみたり、タンパク質や脂質糖質が添加された製品で、単体でも無駄なく吸収できるといったバランスの取れたタイプを選びましょう。

■便秘に効く青汁の特徴は?

飲むときの身体の状態や、飲料の温度その他の条件での刺激としては他にも、よく温めた青汁を飲むことで、消化器の運動の刺激とするものなどもあります。
また「食物繊維が入っているから便秘によく効く」とうたわれているものが数多く販売されていますが、便秘の状態によっては、食物繊維だけではかえって便秘を悪化させてしまったり、その後自家中毒のような状態にまでつながることすらあります。
たとえば軽度の便秘で、詰まっている腸内の区間が短ければ腸を活発化することで排出できるため、食物繊維は水溶性不溶性にかかわらずとても効果があります。
ただ、長期間飲み続けていれば、その食物繊維の量や状態に慣れてしまい、常習的な便秘では、徐々に効果が薄くなってしまうことも。
こうした場合では、運動を取り入れることはもちろん、前述のような飲料としての青汁の温度を変えてみたりといった工夫もあわせて取り入れるのも良いでしょう。

また頑固な便秘では、不溶性食物繊維を増やすことで、水分が奪われたり、特定の腸内の区間でだけ、消化の過程の中後期に極度に水分が少ない便の部分などができてしまい、スムーズなお通じができないといったことなどもあります。
食物繊維としては、不溶性と水溶性をバランスよく含んだものや、便に一定程度の保水性を出すために、各種の酸や糖、またとくに吸収しづらい特殊糖などを含んだものなどを飲むことで、比較的便秘が改善しやすくなるといわれています。
少量でぎゅっとつまった青汁粉末よりは、野菜のアラごし分などが残っている物、食物繊維が豊富に残っている状態が見えるものなどであれば、のむだけで胃腸を通して各部で適度なバランスを保ちながら消化されてくれるものなどが存在します。

青汁自体が食品から、栄養補助食品などさまざまな分野から販売されている製品でもあることから、単に成分表示だけでは、その効果や含有量、同じ成分でもその態などがわかりにくいという面もあります。

メーカーによっては、製造に関する原料から加工などさまざまな詳細な情報を消費者に提供しているところもあり、こういったところからであれば選びやすいかもしれません。