青汁が苦手な人、まずは水で薄めてみよう!

■水で薄めて飲んでみよう

青汁の苦味やえぐみがどうしても苦手な方。
普段水で薄めて飲んでみるよりも、もうすこし多めの水で薄めてみていただきたいのです。

ご存知の通り、顆粒タイプであれ、生タイプであれ、薄める水の分量は通常規定があり、飲み方や溶き方などは製品に記載されています。
それぞれの製品によるレシピや成分、そして青汁自体の粒の粗さなどが異なっているため、かなり水気を吸ってどろっとした状態で飲むものから、グラスに入れて向こうが透けない程度の混濁した液体、とろみがあってジュースのようなタイプの液体などまで様々です。

比較的濃いめと感じるものでも、その濃さが青汁そのものの植物などに由来するケースや、あるいは添加されている糖や乳酸菌、酵素等に由来するものまでさまざまです。
こうしたものがのどごしや、飲みにくさ、口の中に残る後味、野菜らしい青臭さなどに関係してきます。

これらもすべて水で薄めることで、さらさらとした飲みやすさ、味や一部分が口中に残ったとしても薄味になる、薄くなることで特に植物由来のためにおいを感じにくくなる、すでに胃に落ちる時点で薄くなっているため、飲んだ直後の胃腸を圧迫する時間帯のげっぷも薄い・・・などなどさまざまなメリットがあります。

ですが、心配な点が一つ。
定められた濃度ではない青汁は、健康に害はないのでしょうか?

■水で薄めた青汁で、健康面の問題は?

成分としては、水で通常の容量よりも薄めに溶いて飲むことで、通常の分量の水で溶いて飲んだ時とほとんどの成分では変わりがありません。
ただ食物繊維、酵素といったものは、ある程度まとまって一定程度の濃度で消化器に届くことで、たとえば満腹感や便通の改善、腸内細菌のえさとなるといった効果が高く表れます。
薄くなってしまうと、一旦消化器内に入ってから水を濾しとるうちに時間がかかり、その際に消化液などとまざりあって、腸など効果を期待したい特定の臓器に届くときには、既に消化などが進んだ状態となってしまっていることもあります。
加えて、酵素による満腹感や食物繊維による食事と併せての便通の改善には、一定の密度以上で、一定の分量以上が必要です。
こちらも水で薄めてしまえば、効果を期待したい臓器に届いても、密度が不十分なためガスが発生しなかったり、中途の消化器内で分子構造が小さくなってしまい、期待する刺激を臓器に与えられないといったことも考えられます。

ほかにも水で薄めた後に、長時間空気にふれたり衝撃を受けることで壊れてしまうビタミンなどの有用な成分も存在します。
水で薄めると効果が大きく変わってしまいやすいものは、食物繊維・酵素・糖などです。
青汁の中で効果を期待する成分にあわせて、水で薄めても良いかどうかを判断するのが良いでしょう。

また、水で薄めたからといって、その水の量を基準として、青汁そのものの摂取量を少なくするのではなく、一日3本なら3本分の粉末の全体量はそのままで、水の量だけを増やし、一日で飲みきることがもちろん必要です。

青汁の中でも、たとえばミネラルなどの一部は、急に大量に体内に入ってきても、余分は体に取り込まれずに体外に排出されてしまうものも多く在ります。
これまでは一日3回に分けて3本を飲んでいたとしたら、同じ分量を一日6回に分けて飲んだ方が、体調や栄養バランスなどの関係次第では、効率よく摂取できるケースなどもあります。
水で薄めたからといって、単にマイナスになるだけではないのです。

■薄める水も工夫してみよう

青汁は植物の粉末や破砕した組織が入っているため、硬いと感じる方が多くみられます。
これを、汲みたての水道水や、硬度の高いミネラルウォーターで入れてしまうと、よりごつごつとして、味のえぐみや甘み、臭さも、水道水のカルキやミネラルウォーターの硬さからより目立ちやすくなってしまいます。

スーパーなどでも安く購入できるアルカリイオン水や電解水、あるいは日本国内のミネラルウォーターから、赤ちゃんのミルクを溶くにも使われるほどの柔らかな水などをえらべば、その水自体の口当たりの関係で、とくに粉末タイプなどは、味のえぐみや硬さが目立ちにくくなります。
こうした水部分に、いろいろと工夫を加えてみるのも楽しいかもしれません。

多めの水で薄めてみたら、意外とフルーティーな味に感じたり、色もキレイでとても飲みやすい感じになります。
それに口の中にざらつきもなくて、のどごしも良くなるものです。
マイボトルで持ち歩く、通勤通学の普段のちょっと多めの飲み水の中に、青汁を混ぜて、目標時間を定めて飲むようにしても、これだけで「一日の青汁飲用ノルマ」の一部はしっかり確保できます。
この方法は覚えておくとけっこう便利ですね!